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日本に生まれて良かったと思える誇りある国づくりに貢献したい。


by peacefulsports89
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顔つきが変わった!


 2009年2月9日(月)日本からウガンダ国際交流視察の旅にて、4人のゲストが配属先を訪れてくれた。日本でも講演活動をされているすごいエネルギーを持った方々である!!

 野球部を中心に学校内のリーダーを全員集めた。『リーダーたるものは?』『人として大切なことは?』『仕事とは?』『人との出逢いを広げるには?』を4人のゲスト一人ひとりに語っていただいた。日本でもめったにないチャンスである。まず多忙なスケジュールにも関わらず、無理を受け入れてくださった4方に感謝したい。

そこで、素晴らしいお話の一部を紹介させていただきます。

 ウガンダでは「リーダーは動かず口だけでものを言う」のが常識である。役職が高くなるにつれて、口だけで人を動かそうとする傾向が見られる。

しかし、ある講師は言った。「本物のリーダーとは、自ら見本を見せられる人間である」と。この言葉にズシーン!!と響いた生徒が数名いたようだ。

この学校でも委員長や生徒会に属している生徒は、自ら動こうとしない。地位に甘んじて権威で人を動かそうとする。これは教師や親の影響もあるだろうが・・・。しかし、野球部員は『自ら動く、言うだけでなく姿で見せる、語ること』を徹底してきた。その日々の行動の積み重ねで、少しずつ顔つきが良くなってきている。

講演後、ある方々が言ってくださった。

「野球部員は話の聞き方・顔つきが素晴らしいね。生徒会の生徒よりも格段に良かったと!!」と。昨年、成績不振により19名中16名が両親に「野球を辞めなさい」といわれた。しかし、「これはチャンスだ!!言い訳なしで成績を上げるぞ!俺たちならできる!」と部員に言葉を投げかけ、毎朝4:30~6:00まで復習の時間を設けた。その際に、時間を守ること、綺麗な部屋であること、腰骨を立てる、などにも意識を置いた。

3ヵ月後、90%の部員の成績が向上した。2人は若干下がったが、あまり言ったことができていなかった生徒であった。良き習慣・良き行動が良き脳をつくり、成績にも影響したのかもしれない。

今学期のテーマは‘文武両道’。スポーツと成績を共に向上させる。

昨日、中心メンバーが本気な顔をして私のところにやってきた。「僕たちは最優秀成績をとります!!だから朝も夜も勉強したい!」5人の本気に感激した。ある選手(イブラヒム)の日誌では「僕は最終学年(S4)で今年は忙しいけど、野球を続けたいです。野球を通して勤勉な習慣を続けたいです。家族のため、仲間のため、人のためにやりきりたいんです!!」

??!

すごい!!彼はいつも何も言わなくても全力で走ってきて、目の前に来て挨拶ができるようになった。10ヶ月前はすごく消極的だった彼が・・・・毎日の継続によって自信がついたのだろう。ある映像が頭の中をよぎった。2ヶ月前彼との間にこんなことがあった。

合宿中に、ある話の途中でいきなり涙を流し、地面に膝をつき、こう言った。「今学期は帰ってこれないかもしれない。授業料が上がるから払えない・・母はいつも一人で僕のために働いてくれているから無理は言えない・・。でもここへ帰って来たいんです・・・。」

12月20日、両親へありがとうを伝える会を開いた。その時、母親が訪れ一生懸命な息子の姿に感動して涙を流していた。イブラは大好きな親父を6歳の頃失くしている。母一人で育てられたのである。それだけに、その時の喜びは格段であったに違いない。

 今彼はS4として最後の学年をすごしている。この子たちを本気で輝かせたい!!将来国のリーダーとして‘モデルとなる大人’として生きて欲しい!そして、日本の青年たちにきっかけを・・・2つの大きな目標が決まった。

1.最年少メンバーと共にウガンダ野球チャンピオンチームになる。
2.成績優秀者を最低でも5人以上輩出する。

そして、スポーツを通しモデル校に選ばれる。

残り8ヶ月弱でこれを実現する。彼らの本気の姿を見ていると「できる」気がする。あとは自分自身が毎日やりきるだけである!!誰も見ていない環境でどこまでやれるかで、今後の人生が決まる。

 こういったきっかけを与えてくださった講師4人の方々に心から感謝である。

 あと225日。

一日一つ徳を積むことを続けていきます。
by peacefulsports89 | 2009-02-11 21:23 | ウガンダ